以前実家に帰省した時、屋根裏にイタチが住み着いていた事がありました。
実際に姿は見ていないので、イタチなのかハクビシンなのかテンなのか分からないのですが、ここではイタチとしておきます。
その時に対処した方法をご紹介したいと思います。

僕が帰省して親からそのことを聞いた時は、すでに子供も生まれていたようでした。
母親は「夜になると走り回って運動会みたいなのよ」とか、「そのうち出ていくかと思って待っている」とかノンキなことを言っております。
でも調べてみると、イタチは巣を作って住み着くと出て行くことはないそうです。
これは業者を雇って処理をしてもらいたいと思いましたが、母は見えない物にお金を使うことを嫌がるので、なんとか自分で出来ないか考えました。
放っておくと餌のカスやフンが溜まるし、電線をかじられでもしたら大変ですからね。
イタチ等の動物は法律によって守られています。なので許可なく捕獲したり殺傷してはいけません。
違反すると、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科される場合があるそうで、駆除を検討する際には必ず自治体への申請が必要とのことです。
法律の制約があるため、忌避剤を使って追い出す方法の一択となりました。
イタチは非常に嗅覚が鋭いので、刺激の強い臭いを嫌います。
まあ法律がどうのということよりも、殺傷するより出て行ってくれた方が気持ちが良いですしね。
忌避剤は専用の物も売っているようですが、木酢液やクレゾール石鹸液、家庭にあるものだと酢や漂白剤も使えるそうです。
ただ、ウチの場合は親が増築した部分に住み着いていて、巣があるあたりに直接アクセス出来そうにありません。
そこで考えたのが、家に常備してあるスズメ蜂用のスプレーでした。

このスプレーは蜂等の昆虫には殺傷効果がありますが、人間や他の動物にはありません。
殺虫剤のピレスロイド系成分は動物の体内で分解され排出されるそうなのです。
ただ嗅覚が鋭いイタチにとっては、とても刺激があるのではないかと思ったのです。
人間や他の動物に効果がないと言っても大量に吸い込むとアレルギー等の恐れがあるそうです。
また水槽で飼うような小魚、亀、エビ等には効果があるようなので注意が必要です。
どれくらい効果があるか半信半疑でしたが、巣がありそうな場所に通じていそうな所に隙間があったので、そこにスプレーしてみました。
すると鳴き声が聞こえて、バタバタと逃げる音が聞こえます。
おとなしくなったので、別の場所からも追加でスプレーを発射。
またバタバタと足音が聞こえて、それ以来は天井から鳴き声や走る音が聞こえなくなったのです。
やりました。成功です。
ご家族まとめて出て行ってくれたようです。
とりあえず今回は成功しましたが、問題点も残っています。
天井裏に巣の残骸やフン等が残っていることです。
ただしこれは構造上どうしようもなく(人が入れない)、あきらめるしかないかと思っています。
そういう場所だからスプレーの効果があったのだと思うのです。
直接アクセス出来なくても、霧状になって奥の方へ届いたのですね。
残った問題は心残りですが、これにて解決といたします。
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