投資信託(ファンド)は、投資家から集めたお金を大きな資金としてまとめ、専門家が株式や債権に投資して運用する商品です。
個別株(トヨタやソフトバンクなど)への投資と違い、様々な企業の株式の詰め合わせセットとして、よく幕ノ内弁当にたとえられます。
今回はこの投資信託についてザックリと書いてみたいと思います。
説明がすべてを網羅している訳ではありませんが、初心者の第一歩になれば幸いです。

投資信託は投資信託運用会社で作られ、主に証券会社、銀行、郵便局で販売されます。
投資家から集められたお金は 信託銀行で管理されます。
運用、販売、管理を、それぞれ専門の機関が業務を行うことにより成り立ちます。
投資家は証券会社に申し込んで口座を持つことにより、取引を始めることが出来ます。
口座開設時、”一般口座”か “特定口座(源泉徴収あり)”か “特定口座(源泉徴収なし)”を選び、NISAを使う人は追加で”NISA口座”を作ります。
特定口座(源泉徴収あり)は、確定申告をしなくても良いので(税金は口座内で処理されます)、一般的に初心者にはこちらを勧められることが多いようです。
特定口座(源泉徴収あり)は、利益が出た時と損失が出た時の差を調整して税金対策をする損益通算も口座内で処理されますが、損失を3年繰越したい場合は確定申告をすることも出来ます。
NISA口座はもともと税金が関係ないので確定申告は関係ありません。ただし利益が出た場合は税金が免除される一方で、損失が出た場合の損益通算は出来ません。当然ですけどね。
僕は特定口座(源泉徴収あり)とNISA口座でこれまで取引を行っています。
投資信託の各商品の値段を “基準価額“と言います。ちなみに「かかく」ではなく「かがく」です。
市場が開いている間に株価は変動し、一日に一度基準価額は産出され公表されます。
売買は金額で行われるので、その時の基準価額によって購入出来る口数が変化します。
取引の申し込みが終わった後に基準価額が決まるので、投資家ははっきりとした基準価額が分からないまま売買することになります。
自分が購入した基準価額が決定するのは申し込み時間にもよりますが、1日~2日かかります。
(ちゃんとしたルールがありますが、ここでは割愛します)
基準価額が上れば利益になりますが、それ以外にも “分配金”の支払いがあります。
商品によって分配金の割合等の支払い方針はさまざまですが、分配金が支払われると基準価額は減ることになります。
一般的な長期投資家は分配金の支払いがなく基準価額の中に入っていたほうを好みます。
基準価額が下がらない方が、福利効果が働いて長期では有利になるからです。
ここでは個別株投資と比べています。
メリット
〇少額から投資が出来る。
〇長期分散でリスクが押さえられる。
〇商品を選んでしまえば、運用はプロに任せられる。
デメリット
〇短期で大きな利益を出すのには向かない。
〇好きな企業を応援するものではない。
〇手数料がかかる。
一般のサラリーマンなどで、本業の仕事がある人にはメリットが大きいと思っています。
投資信託も株式投資なので、絶対に利益が出るというものではありません。
しかし人気のアメリカ指数のS&P500や全世界株などは長期でみれば上下しながらも上っています。
S&P500についてはこちら 定番!僕の資産運用のメイン SP500について
まだ若く長期で資産運用が出来るなら、最初は1000円/月からでも始めてはどうかでしょう?
僕は50才から投資信託を始めましたけどね。(それまでは個別株でした)
ご参考になれば嬉しく思います。
関連記事
新NISAはやめたほうが良い?-冗談のつもりでしょうか(笑)-
株式投資ってよく分からないし難しそう? -ザックリ解説します-
コメント