株式投資で恐ろしい〇〇ショック。
今後もどのようなショックが待っているか分かりませんが、僕たち投資家はその不安と戦いながら生活しています。
しかし未知の敵は恐怖でしかありませんが、敵を知れば不安も和らぐかも知れません。
今回は近年の〇〇ショックの中で世界恐慌とオイルショックについて、なるべく短くまとめてみたいと思います。
チャートはS&P500の対数チャートです。

1929年、アメリカの株価暴落をきっかけに起きた世界的不況です。
アメリカは第一次世界大戦で戦場にならなかったのでヨーロッパへの輸出を増やし、世界経済の中心となっていました。
しかしヨーロッパの経済が回復してくると輸出量は減り在庫が増え、経済への不安が広がります。
そして1929年10月24日、アメリカの株式市場で株価が大暴落。
アメリカはいっきに不景気へ。銀行や工場が倒産、農産物の価格も下落、多くの失業者が出ました。影響は他国へも広がっていきます。
各国の対策
●アメリカは「ニューディール政策」、政府の公共事業や農産物の買取で国民の生活を安定させる。
●ソ連は独自の経済政策が行われていて、あまり影響は受けていない。
●イギリス、フランスは植民地との貿易を強化して、他国との貿易には高い関税をかける「ブロック経済」により経済を安定させる。
●ドイツ、イタリアは有力な植民地を待たないため、独裁者が現れ他国を侵略し、経済を安定させようとしました。
日本も満州へ進出し経済を安定させようをしましたが、軍事力による侵略のため、ドイツ、イタリアと共に国際社会で孤立。
その後、第二次世界大戦へと発展。1945年まで続きます。
1970年代に2度起きた、原油の供給逼迫と原油価格の高騰による世界経済全体の大きな混乱です。
アラブ諸国は戦争中のイスラエルを支援する国(アメリカとイギリス中心)に石油禁輸制裁を行い、世界各国で大きく石油が減少する事態になったのです。
1973年に起きた第四次中東戦争を機に第1次オイルショックが始まり、1977年3月まで続いた後 1978年にはイラン革命を機に第2次オイルショックが始まります。
その後、第四次中東戦争の終結によって1983年3月にオイルショックは終わりを迎えました 。
主要国首脳会議(現在のG7)が開催 されるようになったのもオイルショックがきっかけです。
日本への影響
中東諸国の原油の輸出規制は日本にも行われ、すでに不況の中にあった日本はさらにダメージを負います。
対策として日本中で様々な省エネ対策が行われました。
その後は石油依存が見直され、原子力発電所が注目され整備が始められるようになります。
余談
僕はこの時すでに生まれていましたが、まだ子供だったこともあり、大変だった記憶はありません。
そんな中で見ていたウルトラマンレオの作中で、防衛チームの基地が破壊され隊員のほとんどが死〇して、ショックを受けた記憶は残っていました。
それがオイルショックの影響と知った時は驚いたものです。
(予算削減のためのようです)
視聴率は低かったそうですが、僕が一番好きなウルトラマンです。
世界恐慌はアメリカのバブルが直接の原因のようですが、第一次世界大戦がなければバブルにならなかったかも知れません。
オイルショックも戦争がきっかけのようですね。今でも中東は荒れています。
ということは、近いうちに同じような原因のショックは起きるでしょうか?
台湾有事も心配です。
しかし、昔のような大きなショックはもう起きないと言う専門家もいます。
一度経験したショックは想定していると言っているのです。各国は早急に対策するとのこと。
そういえば未知のウイルスのコロナショックでさえ、数か月で株価は戻りましたね。
怖がってリスクを取らないとリターンは得られません。
僕らは自分のリスク許容範囲で、淡々と投資を進めていけば良いと思っています。
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