スポーツクラブの生徒が自転車を買い換え、古い自転車を処分するとのこと。
パンクはしていますが、まだまだ乗れそうなのでホビーとしていただくことにしました。
今回は子供自転車、パナソニック “チャペル君”のレストアをします。
最終的には元のオーナーのところに戻り、妹が乗ることになるまでを記事にしました。
自転車のホビーとしての楽しみ方です。

いただいた自転車ですが、子供サイズだし可愛い過ぎるカラーリング。このままでは乗れません(笑)

とりあえず、整備の為にバラします。

この状態で 14.8kg→12.6kgの軽量化でした。
そして全バラ。(ヘッドパーツとBBはそのまま)

各パーツの汚れをふき取って、フロント・ハブ軸がゴリゴリ回ってたのでグリスアップと調整。
あとはリペイントして、新しく部品を買って組み立てです。
まずは、可愛すぎるシールをドライアーで熱して剥がす・・・って、そんなことでは剥がれません。

年季が入ってます(笑)地味な下地作業が何時間も続きます。
シールが剥がれたら全体的に状態の確認をしながらペーパーをかけます。
塗装作業はこの下処理やマスキングが出来上がりを左右するんですよね。
下処理が終わったフレームです。 (Fフォークはペイント済です)

塗装ブースはベランダに作ります。 前回はビニールがメインで風に悩まされたので、今回は段ボールを多様して対策しています。

フレームを吊るしてペイント!

綺麗に塗れました。

今回はサーフェーイサーは使わず、下塗りはミッチャクロン。上塗りはラッカーです。
次は小物の処理です。実験の意味もありリペイントしてみました。
メッキ部の錆を落としたあと、ブレーキレバーも下処理をして・・

マスキングして・・・

ピカ!っとね・・・すぐに剥がれちゃうかな~(笑)


今回のレストア、新しく購入した部品で、この段階で5000円を超えています。
やりたいほうだいでやってしまうと、たぶん本体の購入金額までいってしまいそうで、そうならないように一応は自粛しているんですよね。
もともと、捨てるのはもったいないって思って始めたレストアの費用が、あまりに高額になっては本末転倒です。
ブレーキレバーの再塗装、ペダルの再使用はそのためなんです。
でも、買わないと行けない物もあります。
ハンドル、シートポスト、ブレーキワイヤー、シート 。
シートはアマゾンで購入。中国から送られてきましたが、わりと大丈夫そうですよ。

ちゃんとシートポストに取り付け可能です(笑)

しかし、送料込みで900円弱とは・・・、中国恐るべしですね。

アルミハンドル、グリップの変更、ブレーキアウターは白に。レバーはリペイントで再使用です。

ヘッドパーツは錆を除去してミッチャクロンとクリアー塗装(いつまでもつか・・)。カゴを取り付けるためのステーは取り外して、間にコラムスペーサーを入れました。

シートポストを長いものにして、サドルはスポーツタイプにしてみました。分かりにくいですが、シートポストの上のほうに反射材を両面テープで張り付けています。

チェーンケースは撤去!

白いオラカル シートでささやかなデザインをして”CHAPEL” って名前を入れてあげました。

全体的には上手くまとまった気もしますが・・・う~ん、サドルが似合ってない気もしますね(笑)

重量は12.3㎏、スタンドがついてこれくらいならクロスバイクと同じくらいかな?
サドルの位置とハンドルが変わったことで乗りやすくなりましたが立漕ぎするには窮屈です。
当初、アヘッド化してハンドル位置を遠くしようと変換アダプターを買っておきました。でも、それだと前傾になりすぎるんですよね。
首にヘルニアを持っている自分にはキツイってわけで取りやめました。
まあ、チョイ乗り用なので良しとします。
これまでにかかった費用は6000円ほどです。なるべく安い部品をチョイスしました。
しばらく乗ってみて、そのうちにヒビ割れたタイヤとブレーキインナーを交換しようかと思います。
それにしても、スタンドがついてる自転車って便利です(笑)
しばらく乗っていましたが、自転車が増えすぎたので手放すことにしました。
そもそもこれくらいの子供自転車の耐荷重は40㎏だそうです(笑)
元の持ち主のタマキちゃんの妹のマサキちゃんに乗ってもらいます。
ご要望に応えて、これについていた・・・

シート、グリップ、カゴとライトを移植しました。



あとは、鍵を(リペイントして)取り付けたら引き渡しになります。

なんだかサドルとカゴが巨大な、面白いバランスになりましたね。

まあ、わたしが持っていてホコリをかぶってしまうより、誰かに乗ってもらうほうがいいですよね。マサキちゃんが今乗っている自転車はもうボロボロです。
でも、買い換えるにはもう少し背が伸びてからということで、それまでのあいだ乗ることになります。
今度買い換える時、アルミ・ハンドルは返してもらおう。
泥除けが付いていないから雨上がりに乗れないとかで、もう一度 “チャペル君”を預かりました。
泥除けを捨てないでいて良かったです。
そのままの色ではかっこ悪くなるので、100均の缶スプレーでサクッと塗装。

んで、装着!

泥除けは黒だと、タイヤっぽく見えるので、少しスポーティーに見えます。それにしてはカゴとサドルがデカいな~(笑)

フレームもウレタンは使わずラッカーで塗っていますが、泥除けは100均!どこまで使えるのかと実験の意味もあるんです。
まあ、傷ついても艶消しでラッカーだと簡単にタッチアップ・スプレー出来ますしね。
マサキちゃんが1年半ほど使用した後、老朽化と体に合わなくなったため “チャペル君”は天国に召されることになりました。
僕も楽しめましたし、マサキちゃんの役にも立ちました。
当初の予定からはずいぶん追加で良い仕事をしたと思います。
ちなみに購入した部品の中のアルミハンドルは返してもらいました。
僕のママチャリに装着されることになります。
おしまい。
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